9月。秋田県の出張の折、本州最北端の下北半島は大間崎へ行った。
これがきっかけで、岐阜在住の今のうちに
本州最南端も踏破しておこうと思い立ち、
天気が良かったという理由だけで無計画のまま南に車を走らせた。
とにかく距離を稼ぎたかったので
東名阪自動車道を南下して伊勢自動車道に乗り、
勢和多気(せいわたき)JCTから紀伊自動車道で行けるところまで、
今なら尾鷲北(おわせきた)ICまで向かった。
そのあとは国道42号をグバーっと進んでいけばいいのだが、
ナビに表示された尾鷲から延びる海沿いの国道311号が目についた。
遠回りではあったが、そもそもドライブが目的なので寄り道。
やはり海沿いの道は気持ちよくて、
何よりも観光客が少なく、自分のペースで運転できたのが最高。
あまりにも海がきれいで。広い海岸で足を止めた。
11月とは思えない陽気。静謐で遠浅なエメラルドグリーンは
海中を踊る小魚たちの姿がはっきりと見えるほど透明で。
思いがけず、ゆっくりと過ごした。
311号はその後も海沿いに進んでいく。
アップダウンや細い道もあって、運転も飽きない。
道中には、ご神木を大切に祀り自然と共存する飛鳥神社や
猛々しい勇壮な姿を露わにする楯ヶ崎(たてがさき)などがあり、
非常に素敵な寄り道となった。
と、まぁこんな感じで進んでいたので
目的地である本州最南端、潮岬(しおのみさき)に到着したのは
16時を回っていた。朝7時に出たのでなかなかだ。
空はもう淡く、バニラスカイな頃合い。
あぁ、遠くへ来たなぁ。
かすかな賑わいと子供たちの声が聞こえる。
時間をかけて到着したため、
結構な達成感を感じつつ、ひとしきり景色を堪能。
余韻を残して、お土産でも買うかな、
なんて思ってたら時間的に閉店しててとほほ。
結局、潮岬を出たのが17時で
住処に戻ったのは22時ころだったので、
直線的に向かえば片道は5時間くらいということか。
距離的な苦痛より、渋滞がすごかったなぁ。
熊野古道や七里御浜(しちりみはま)なんかはスルーしてしまったし、
気になるところはまだまだあったから、
次回行くときは宿泊する前提で向かってみよう。
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